この記事で確認すること
- 対象は滋賀県19市町、データは2020年国勢調査です。
- 主に見る指標は、常住人口に対する昼間人口の比率である昼間人口比です。
- 市外通勤通学率は補助的に扱います。就業者と通学者を合わせた指標であり、通勤者だけの割合ではありません。
- 本記事は地域の優劣、住みやすさ、人気、将来性を判断するものではありません。
使用データと注意点
昼間人口比とは何か
昼間人口比は、常住人口に対する昼間人口の比率です。ある地域に住んでいる人数と、昼間にその地域にいる人数の違いを見るための入口になります。
計算式は「昼間人口 ÷ 常住人口 × 100」です。100を超える場合は、昼間にその市町にいる人数が、住んでいる人数より相対的に多い状態を示します。100を下回る場合は、昼間人口が常住人口より少ない状態を示します。
ただし、この指標だけで理由や良し悪しを判断することはできません。昼間人口比は、地域の性格を一言で決めるための数字ではなく、常住人口と昼間人口の違いを読むための基礎指標として扱います。
滋賀県19市町の昼間人口比
市町村別の昼間人口比の図では、滋賀県19市町の値を横棒グラフで確認します。図の並びは値を見やすくするためのもので、地域の順位や優劣を示すものではありません。
2020年時点では、昼間人口比が100を上回る市町と、100を下回る市町があります。たとえば、竜王町は146.1、多賀町は115.2、草津市は106.9として記録されています。一方で、守山市は90.0、大津市は90.8、近江八幡市は91.0として記録されています。
この並びは、地域の良し悪しを示すものではありません。昼間人口比が高い市町には、昼間に市町外から来る人や、その地域内で活動する人の影響が含まれます。昼間人口比が低い市町には、市外へ出る通勤通学などの影響が含まれる可能性があります。
ただし、昼間人口比だけでは、誰がどこへ移動しているか、どの方向へ通勤・通学しているかまでは分かりません。
昼間人口比の一覧表
横にスクロールできます。昼間人口比は常住人口を100とした値です。高低順は値を確認しやすくするための並びであり、地域の順位や優劣を示すものではありません。
| 市町 | 調査年 | 昼間人口比 |
|---|---|---|
| 竜王町 | 2020年 | 146.1 |
| 多賀町 | 2020年 | 115.2 |
| 草津市 | 2020年 | 106.9 |
| 野洲市 | 2020年 | 103.0 |
| 日野町 | 2020年 | 102.9 |
| 甲賀市 | 2020年 | 100.7 |
| 彦根市 | 2020年 | 100.2 |
| 愛荘町 | 2020年 | 98.8 |
| 栗東市 | 2020年 | 98.2 |
| 豊郷町 | 2020年 | 97.7 |
| 長浜市 | 2020年 | 97.6 |
| 湖南市 | 2020年 | 97.5 |
| 甲良町 | 2020年 | 97.3 |
| 高島市 | 2020年 | 95.0 |
| 東近江市 | 2020年 | 94.8 |
| 米原市 | 2020年 | 93.5 |
| 近江八幡市 | 2020年 | 91.0 |
| 大津市 | 2020年 | 90.8 |
| 守山市 | 2020年 | 90.0 |
常住人口と昼間人口を並べて見る
常住人口と昼間人口を並べた表では、昼間人口比の分子と分母を確認します。比率だけを見るよりも、実際の人口規模とあわせて読むことで、データの意味を確認しやすくなります。
横にスクロールできます。人口は人、昼間人口比は常住人口を100とした値です。この表も順位表ではなく、2020年時点の基礎データです。
| 市町 | 調査年 | 常住人口 | 昼間人口 | 昼間人口比 |
|---|---|---|---|---|
| 竜王町 | 2020年 | 11,789 | 17,222 | 146.1 |
| 多賀町 | 2020年 | 7,274 | 8,379 | 115.2 |
| 草津市 | 2020年 | 143,913 | 153,844 | 106.9 |
| 野洲市 | 2020年 | 50,513 | 52,035 | 103.0 |
| 日野町 | 2020年 | 20,964 | 21,575 | 102.9 |
| 甲賀市 | 2020年 | 88,358 | 89,014 | 100.7 |
| 彦根市 | 2020年 | 113,647 | 113,885 | 100.2 |
| 愛荘町 | 2020年 | 20,893 | 20,640 | 98.8 |
| 栗東市 | 2020年 | 68,820 | 67,551 | 98.2 |
| 豊郷町 | 2020年 | 7,132 | 6,965 | 97.7 |
| 長浜市 | 2020年 | 113,636 | 110,884 | 97.6 |
| 湖南市 | 2020年 | 54,460 | 53,106 | 97.5 |
| 甲良町 | 2020年 | 6,362 | 6,188 | 97.3 |
| 高島市 | 2020年 | 46,377 | 44,050 | 95.0 |
| 東近江市 | 2020年 | 112,819 | 106,988 | 94.8 |
| 米原市 | 2020年 | 37,225 | 34,796 | 93.5 |
| 近江八幡市 | 2020年 | 81,122 | 73,849 | 91.0 |
| 大津市 | 2020年 | 345,070 | 313,359 | 90.8 |
| 守山市 | 2020年 | 83,236 | 74,903 | 90.0 |
市外通勤通学率は補助的に読む
市外通勤通学率は、就業者と通学者を合わせた対象人口のうち、市外へ通勤・通学する人の割合です。昼間人口比とは別の指標であり、この記事では補助的に確認します。
ここで注意したいのは、市外通勤通学率が「通勤者だけ」の割合ではないことです。通学者も含みます。また、市外へ出ていることは分かっても、京都方面・大阪方面など、方向別の行き先は分かりません。
横にスクロールできます。市外通勤通学率は%、人数は人です。この表は補助的な確認用であり、地域の順位や優劣を示すものではありません。
| 市町 | 調査年 | 就業者・通学者数 | 市外通勤通学者数 | 市外通勤通学率 |
|---|---|---|---|---|
| 豊郷町 | 2020年 | 3,460 | 2,215 | 64.0% |
| 甲良町 | 2020年 | 3,362 | 2,150 | 64.0% |
| 多賀町 | 2020年 | 3,656 | 2,248 | 61.5% |
| 栗東市 | 2020年 | 36,695 | 21,721 | 59.2% |
| 守山市 | 2020年 | 43,439 | 25,674 | 59.1% |
| 愛荘町 | 2020年 | 10,584 | 6,230 | 58.9% |
| 野洲市 | 2020年 | 26,583 | 15,469 | 58.2% |
| 竜王町 | 2020年 | 7,096 | 3,813 | 53.7% |
| 米原市 | 2020年 | 20,800 | 10,993 | 52.9% |
| 近江八幡市 | 2020年 | 43,192 | 22,550 | 52.2% |
| 湖南市 | 2020年 | 29,424 | 14,711 | 50.0% |
| 草津市 | 2020年 | 70,160 | 34,772 | 49.6% |
| 日野町 | 2020年 | 11,236 | 5,503 | 49.0% |
| 大津市 | 2020年 | 168,338 | 73,384 | 43.6% |
| 東近江市 | 2020年 | 59,971 | 24,948 | 41.6% |
| 彦根市 | 2020年 | 61,069 | 22,077 | 36.2% |
| 甲賀市 | 2020年 | 47,226 | 14,682 | 31.1% |
| 長浜市 | 2020年 | 62,586 | 13,373 | 21.4% |
| 高島市 | 2020年 | 24,645 | 4,650 | 18.9% |
南部4市との関係
大津市、草津市、守山市、栗東市の南部4市は、Merqiloの既存記事でも人口、世帯数、年齢構成を扱っています。
この記事では、南部4市を主題にするのではなく、滋賀県19市町全体の中で補助的に位置づけます。人口推移や世帯数推移、年齢構成を見る場合は、関連する記事と分けて読むと整理しやすくなります。
このデータで言えること / 言えないこと
このデータで言えることは、2020年時点の常住人口と昼間人口の関係、滋賀県19市町ごとの昼夜人口の違い、就業者と通学者を合わせた市外通勤通学率の補助的な傾向です。
一方で、このデータだけでは、京都/大阪方面への通勤、市町村間のOD流動、地域の優劣、住みやすさ、人気、将来性、年次変化、通勤者だけの交通手段は分かりません。
公開統計は便利ですが、1つの指標だけで地域の性格を断定することはできません。昼間人口比も、市外通勤通学率も、読む範囲を区切ることで補助的に参照できる指標になります。
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まとめ
滋賀県19市町の昼間人口比を見ると、常住人口と昼間人口の関係が市町ごとに異なることが分かります。
ただし、昼間人口比は地域の良し悪しを示す数字ではありません。2020年国勢調査の固定年データとして、昼と夜の人口の違いを読むための入口として扱うのが安全です。
市外通勤通学率も、補助的に参照できる指標ですが、通勤者だけの割合でも、方向別の行き先でもありません。人口・世帯数・年齢構成の記事と合わせて、複数の指標を分けて確認することが大切です。